8月6日

特別になりたいのよと嘆く君の頬を伝う涙は綺麗

サンシャインシティの水族館は魚にとっての表参道

神宮前の林に住むセミたちは原宿に集まる若者に似てる

音を扱うのが上手いアフロの生い立ちが気になる休日の午後

東京が燃える ミサイルが落ちる 世は世紀末 終わりの始まり

透き通る瞳に呑まれ発狂する 知性の果実を齧った獣

感情的になった女が怖いのは前世からの記憶なのか

なぜ生まれなぜ死ぬのかも知らぬまま薄れる記憶を抱きしめる

太陽に吠える月に涙する星に願いを君に言葉を

時を超え言葉を超えて届いてよ 胸にしまった本当があるんだ